カカオとココアの違い、知ってますか?
同じようで違うような「カカオ」と「ココア」。
この記事では「カカオ」と「ココア」の違いについて書きました。
話のネタにも使える豆知識なので是非読んでみてくださいね。
カカオとココアの違い
カカオといえばチョコレート、ココアといえば飲み物のココアをイメージする人が多いのではないでしょうか。
「カカオ」と「ココア」の違いは結論からいうと、カカオの実の処理方法の違いが決め手になります。
簡単に言うと、
カカオの生の実に近いほうが「カカオ」、処理の過程で焙煎などの加熱処理が加わったものが「ココア」です。
違いの決め手は冷却圧搾処理か加熱圧搾処理かどうか
カカオの実を処理する方法には「冷却圧搾処理」と「加熱圧搾処理」があります。
この処理の違いが「カカオ」と「ココア」の違いを生みます。
冷却圧搾処理されたものは「カカオ」、加熱圧搾処理されたものが「ココア」になります。
一般的なのは「加熱圧搾処理」で、世の中に商品として出回っている成分の多くは「ココア」になります。
カカオバターやカカオパウダーと銘打っている商品の中には、言葉を誤用しているケースがよくあります。
カカオの実を処理する流れ
カカオの実を処理する流れは以下の図のようになります。
Beloladeベルギーチョコレート
より引用
この図は「加熱圧搾処理」の流れについてですが、「冷却圧搾処理」も流れとしては同じです。
図の「圧搾」の部分が冷却か加熱かで「カカオ」と呼ぶか「ココア」と呼ぶかが分かれます。
https://www.marorika.com/entry/white-chocolate
カカオバターとココアバターの違い、カカオパウダーとココアパウダーの違いは?
カカオを処理して作られるバターとパウダーですが、「カカオ」と「ココア」の違いは
やはり冷却圧搾処理か加熱圧搾処理かの違いです。
冷却圧搾処理の方が扱いが難しいので、
カカオバターやカカオパウダーはココアのそれに比べて値段がかなり高くなります。
カカオとココアの栄養面での違いは?
カカオは栄養面で優秀で、フラボノイドやテオブロミン、抗酸化物質などの栄養素が含まれています。
結論から言うと、「ココア」よりも「カカオ」の方が栄養素の面では勝ります。
ココアの場合、カカオの実から加熱圧搾処理する過程でカカオに含まれる栄養素が減少してしまうのです。
そのため、栄養の観点からいうと、「ココア」ではなく「カカオ」を選んだほうが良いのです。
ただし、冷却圧搾処理で生成された「カカオ」は生のカカオに近いため値段も高く扱いも難しいですし、
また、ココアにも健康に良い成分が十分含まれています。
おわりに
カカオとココアの違いについて紹介しました。
これからカカオやココアといった言葉を見かけたら、周りの人に今回学んだ豆知識を披露してみてはいかがでしょうか。